ブラジャーレビュー:SUHADA ONE:ワコール

ブラが痛い。

女性なら一度は感じたことがあるであろう、
ブラジャーを身に着ける際感じるワイヤーの痛みである。
ブラジャーという下着の構造上、胸を支えるためにワイヤーの存在は欠かせなかった。
しかし、昨今ではワイヤーを用いないブラジャー、ワイヤレスブラが広く親しまれるようになった。大きなきっかけは、ユニクロのワイヤレスブラだと思う。

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※2018年7月7日時点ユニクロのwebサイト
CMに佐々木希さん、小嶋陽菜さんといった女性人気の高いタレントを起用し注目を集めた。当然、製品そのものの機能性も高く、ユニクロのwebサイトではWOMENランキング(お客様からの評価が高い順)堂々の一位である。世の女性がワイヤーから解放されたいと願っている表れなのかもしれない。
 
ただし、ユニクロのものに限らないが得てしてワイヤレスブラのホールド力は高いと言えない。ありのままの胸をやさしく包み込むという点は優秀だが、カッチリホールドすること、もっと言えば胸(というか肉)を寄せて上げることは得意でない。
 
と、ここまで書くとユニクロのワイヤレスブラのレビューになりそうだが、あくまで私が今回書くのはワコールのSUHADA ONEについてである
このSUHADA ONEの特筆すべき点は、ワイヤレスブラながら、ばっちりバストを寄せてあげられる点である。
世の中には大きい胸を小さく見せるブラに需要がある一方、筆者のように胸を少しでも大きく見せたい需要も存在する。しかし、我々は屈強なワイヤーで持ち上げ寄せられる辛さを嘆く層でもあるのだ。
無論、寄せて上げられる以外のポイントもあるので、ワコールのwebサイトの内容も引用しながらSUHADA ONEのポイントを紹介したい。
 
①マイクロフレーム
ブラの真ん中にあるマイクロフレームという部分が胸を持ち上げて、デコルテ周りを綺麗に収めてくれる。無理に寄せて集めた感が無く、すっきりかつやわらかい胸元を作ってくれる。このマイクロフレームだが、手で触った分にはやや硬さを感じるが、身に着けたときは身体によく馴染んで違和感は無い。
②サイドがやや脇高
寄せて上げるで有名なリボンブラ同様の脇高仕様であるため、胸(というか肉)を集めて逃さない。しかし、だからと言って無理に身体を引っ張る様な窮屈な感じはない。リボンブラほどの寄せて上げる感は無いが、十分に胸(というか肉)を集めてくれる。ちなみに、脇回りは筆者が所有するリボンブラよりやや高かった。
③肩紐がやさしい
ブラ紐特有の食い込むような感覚はなく、つるんとなめらかでやさしい。筆者はワイヤー同様ブラ紐にもストレスを感じがちだが、この紐についてはその心配は無かった。
④製品タグが無い
ワコールの製品の中には、生地に製品情報を記載することでタグを無くしているものがある。このSUHADA ONEについても例外ではなかった。下着や洋服の製品タグは案外ストレスになり、気になる女性もいらっしゃるかと思うが、その点はご安心頂きたい。
⑤デザイン性が高い
ワイヤレスブラ でGoogle検索をしてみると、シンプルなデザインが多いことが分かる。
シンプルなデザインの方が衣類に響かないという利点があるものの、筆者は少しレースがあしらわれているようなデザインが好きだ。
SUHADA ONEについては花柄を模した大きめのレースがあしらわれていて、目にも楽しい。
特に、筆者が購入したPOは水彩画のようなグラデーションが美しく、アラサーの筆者〜もう少し年上のお姉様まで幅広い年齢層に似合うだろう。
子供っぽくもなく、地味でもなく、程よく上品なデザインである。
カラーバリエーションも豊富であり、それでいてカラーごとに雰囲気ががらりと変わるので、色違いで買うのもいいかもしれない。
 
さて、ここまでひたすら褒めちぎったのでステマを疑われるかもしれない。なので、心を鬼にして欠点も挙げてみる。
強いてこの下着の欠点を挙げるとしたら、ショーツである。(ブラジャーのレビューなのに、ショーツの話かいと思われるかもしれないが、どうかご容赦頂きたい。)
筆者はブラジャーを購入する際、セットでショーツも購入するようにしている。ノーマルタイプとローライズタイプを並べて見て、デザインが気に入った方を選ぶのが常だ。
今回も例に漏れず2タイプのデザインを並べてみた。
ショーツを並べてみて戸惑ったのは生まれて初めての経験であった。
筆者の心中を察してか、店員さんから「ローライズタイプは切りっぱなしのデザインなんです」と説明を受ける。


今回見たローライズタイプに対する第一印象は「なんか変」である。より正確な言い換えを考えたとこと、「ちぐはぐ」という表現がしっくりきた。

少し強引だが、イメージしやす様にリンクを並べてみる。

まずは、ノーマルタイプのショーツ。

store.wacoal.jp

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続いて、ローライズタイプのショーツ。
ノーマルタイプはレースがあしらわれて、ブラ同様のドレッシーな雰囲気である。一方、ローライズタイプはカップと同じ花柄が一面にあしらわれてはいるものの、ノーマルタイプと比べるとブラの雰囲気には合わないような気がした。ブラジャーとショートパンツを合わせているような。「せめて黒レースがあしらわれていれば、、」と勝手に心の中でぼやいてしまった。
しかし、改めてウェブサイトで他のカラーのローライズを見てみると、POほどのちぐはぐな感じはなかった。

 

store.wacoal.jp

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むしろ、ノーマルタイプにある縁取りのレースが無い分シンプルで可愛いと思った。
個人的な分析であるが、POのブラはアウトラインの色(黒)とカップの色(水色)が異なるが、他のカラーはアウトラインとカップの色が同じである。POはブラのアウトラインに黒という強い色がある分、ショーツにその色が無いためにブラとセットにした際のちぐはぐな感じに繋がっているのかもしれないと思った。
ただ、しつこいようだが他のカラーについてはローライズでもかわいらしい。色違いを購入する際はローライズを選択する可能性も十分にある。
 
SUHADA ONEは、ワイヤレスブラながら胸をきれいに見せることができ、ストレスフリーでなおかつデザイン性も高いブラジャーである。
 
ワイヤレスブラ初挑戦の方も、既に他メーカーでワイヤレスブラにはまった方にもおすすめの商品である。